最適なCDPツールを選ぶための第二歩

導入後の成功を左右する4つのチェックポイント

前回のコラムでは、CDPツールを導入する目的を明確にし、選定のポイントについてお伝えしました。 今回は、その次のステップとして、導入後の成功を左右する4つの重要なチェックポイントをご紹介します。


チェックポイント①使っているデータソースを整理する

CDPを導入してデータを正しく統合するためには、現在どんな顧客データを保有しているのかを整理することが大切です。

確認すべきポイント
  • データの種類と形式(Excel、CSV、SQLデータベース など)
  • データの保管場所(クラウド、外部ツール など)
  • データの更新頻度や取得タイミング(毎日自動更新・手動更新 など)
  • データの整合性(重複や欠損の有無)
  • 顧客を識別するキー(顧客ID、メールアドレス など)
  • API連携の可否

ポイント

データが複数の場所にある場合、CDPツールと自動で連携できるのか、それとも手動対応が必要なのかをチェックしましょう。 また、異なるデータを統合するときに、顧客を正しく識別できるキーがあるかも確認が必要です。


チェックポイント②CDPで活用するデータを選ぶ

①で整理したデータの中から、CDPに統合するべき顧客データを選びましょう。 「どんな施策を行いたいのか?」を考えながら、そのために必要なデータを洗い出すことがポイントです。

確認すべきポイント
  • 顧客属性データ(年齢、性別、居住地 など)
  • 購買履歴(オンライン・オフライン購入履歴 など)
  • 行動データ(ウェブサイト・アプリの閲覧履歴 など)
  • フィードバックデータ(アンケート、お問い合わせ履歴 など)
  • CRMやMAツールに蓄積されたデータ(メールの開封やクリック など)
  • 外部データ(来店履歴 など)

ポイント

CDP導入前に抱えていた課題を解決するために、必要なデータを明確にしましょう。 また導入後に実施する施策を具体的に考えることで、必要なデータの優先順位を決めやすくなります。


チェックポイント③社内の体制やスキルをチェックする

CDPツールを導入・運用するには、社内の体制やスキルも大きく関わります。 現状を把握し、スムーズに運用できるよう準備を整えましょう。

確認すべきポイント
  • データ管理・運用を担当する部署やチームの体制
  • ITスキルや運用リソースの有無
  • データ活用に関する課題(知見・ノウハウ不足 など)

ポイント

「誰がツールを使うのか?」「操作できる人をどう育成するか?」「外部機関のサポートはどこまで受けられるのか?」など、運用体制を事前にしっかり考えましょう。


チェックポイント④導入・運用のコストを見積もる

CDPツールは、導入するだけではなく、継続的な運用が必要になります。 そのため、導入費用だけでなく、運用費用も含めたトータルの費用を事前に試算しましょう。

確認すべきポイント
  • 初期導入費用、運用費用
  • データ容量やトラフィック増加に伴う追加コスト
  • 外部機関のサポート費用(技術サポート、コンサルティング など)
  • 社内研修や教育にかかる時間と費用
  • 人手が足りない場合の外部委託費用や人材採用コスト

ポイント

ツールの費用だけでなく、社内での運用にかかるコストも考慮することが大切です。 また、外部機関のサポートが無料なのか有料なのかも事前に確認しておきましょう。


まとめ

CDPツールは、多機能だから良いというわけではなく、自社の目的や課題に合っていることが何よりも重要です。

今回の4つのポイントを整理することで、最適なCDPツールを選び、導入後の効果を最大限に引き出せるようになります。 結果として、顧客とのコミュニケーションの質を高め、業務の効率化にもつながるでしょう。

ぜひ、本記事を参考にしながら、自社にぴったりのCDPツールを見つけてください!