ー「好き」が広がると、ブランドはもっと強くなるー
前回のコラムでは、「ファンダム」、つまり「大好きなものを応援する熱いファンの集まり」についてお話ししました。
でも、多くの会社にとって、自然にファンダムが生まれることはめったにありません。むしろ、会社がファンを育てるための努力をして、その結果としてファンダムが盛り上がる、という流れがほとんどです。
いま、少子高齢化や人口減少で、新しいお客さまを見つけることがとても難しくなってきています。そんな時代に、会社が成長を継続していくための大事なカギとなるのが、商品やサービスだけでなく、会社やブランドそのものを好きになって、応援してくれる「ファン」の存在なのです。
ファンを大切に育てて、関係を深め、もっと応援してもらえるブランドにしていく。
これが「ファンマーケティング」です。
つまり、
ファンマーケティングという「仕組み」があってこそ、熱い「ファンダム」が生まれる
と考えると分かりやすいでしょう。

今回は、ファンマーケティングの目的や良いところ、そして成功させるためのポイントを、もっともっと分かりやすく解説していきます!
ファンマーケティングって結局、なに?
ファンマーケティングとは、すでにブランドに興味を持ってくれているお客さまともっと仲良くなって、「すごく好き!」「応援したい!」と感じる「ファン」になってもらうための方法です。
テレビCMのような一方的な宣伝だけでは、なかなかファンは生まれません。
ファンマーケティングでは、お客さまと継続的にコミュニケーションをとって、信頼関係を築くことを大切にします。 ファンは、ただ商品を買ってくれるだけのお客さまではありません。SNSで「これすごくいいよ!」と広めてくれたり、新しい商品のアイデアを出してくれるなど、ブランドを一緒に育ててくれる「パートナー」のような存在なのです。
POINT
- ブランドを「好き!」「応援したい!」と思ってくれるファンを増やすための作戦。
- 一方的な宣伝ではなく、お客さまとの「おしゃべり」を続けることが大事。
- ファンは、商品を買うだけではなく、ブランドを一緒に盛り上げてくれる仲間。

こうしてファンが増えることで、ブランド価値の向上や、売上アップを目指します!
ファンマーケティングで会社が手に入れられる5つの「良いこと」
ファンマーケティングには、会社にとってたくさんの良いことがあります。
ファンになってくれたお客さまは、商品を何度も買ってくれるだけでなく、会社との間に「特別なつながり」ができるので、ブランドの価値が長く続くようになります。
POINT
- ファンが自分でブランドの良いところを発信してくれる。
- 「これ、おすすめだよ!」と、友達に広めてくれる。
- ファンの集まり(コミュニティ)を見て、新しいファンも集まってくる。

ファンが増えると、その人のつながりを通じて新しいお客さまと出会える——。
そんな嬉しい循環が生まれます!
ファンマーケティングを成功させる3つの「秘密のコツ」
ファンマーケティングを始める上で、一番大切なのは「お客さまのことを心から大切にする気持ち」です。
会社と顧客の関係を、「売る人」と「買う人」ではなく、お互いを理解し合う「パートナー」へと変わっていくことが求められます。
POINT
- ファンは「お客さま」ではなく、「会社のパートナー」と思って接する。
- ファンが「発信する」「参加する」場所を作って、一緒にブランドを育てる関係を目指す。
- 仲良し関係を「ずっと」続けていくための工夫や計画が大事。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ファンを「パートナー」として大切にするファンマーケティングは、お客さまとの関わりを深めて、会社の成長を長く支えてくれる、とても大切な考え方です。
一方的に「買って!」とアピールするのではなく、お客さまと「おしゃべり」をしながら信頼関係を築くこと。
これが、ファンマーケティングを成功させるための第一歩になります。

次回は「顧客の熱量の測り方」についてお届けいたします。どうぞお楽しみに!